Our Story

test4ユーモアに届けていくこと。デザインの面白さも変えていきたい想いをカタチに。北海道と愛知のデザインスタジオpear design

制作ストーリーのお話

Out line

一般企業・制作会社にて10年以上デザイナーとしてのwebデザイナー・ディレクターとして企業や制作会社に勤めたのち、2020年に独立しフリーランスとなった、北海道と愛知県を拠点とするデザインスタジオのpear designのサイトがリニューアルしました。

「伝える・届ける」をもっと楽しく伝えたい、デザインされることのワクワクも感じてもらいたいという想いから、デザインを作りあげていきました。

伝えるべき情報の見やすさから、伝えていくためのフローにもこだわったサイト設計。ホームページの構成から、デザインの制作・実装・公開まですべて制作フローを担当しています。

制作ストーリーの記念すべき1発目に、pear designのホームページのリニューアルについてお話をしていきたいと思います。今回のクライアントはわたし自身のため、対談相手が登場しての特別版インタビューで進行していきます。

制作のきっかけ

Turning Point

ー早速ですが、今回なぜ事業のサイトをリニューアルするきっかけになったのでしょうか。

2020年に独立しフリーランスとして4年ほど経過しましたが、ありがたいことにたくさんのご縁に恵まれ、日々デザインを作り続けられる環境に身を置けています。お客さまとの出会いがあってフリーランスとして表現できている一方では、模索する日々があるのも事実です。

ある意味、デザイナーとしての壁にぶち当たってると感じたのが昨年の2023年でした。

自分の性格的なものかもしれないし、デザイナーとして成長し続けていきたいという熱意みたいなものなのか…そこは、今でも自分のことなのにどっちだったのかなと考えることもあります。
でも、2023年にいろいろな出来事があって「pear designを知ってもらえること」「自分の仕事をもっと理解してもらえるきっかけ」ってなんだろうと考える機会があったんです。

身近な人から「デザイナーって仕事をしているのは知っているけど、どんなものを作っているの?」と聞かれて、身近な人でも知られていない現実をつきつけられました。デザイナーといっても幅広いジャンルがあるし、ホームページが作れるって言っても、関わっていない人には伝わりにくい部分もあるんだなって。

この理解って、同業者であれば区別はできても、そうでない人にとっては理解しずらくて当たり前だけど、そういった世間の意見というか現実を知るきっかけが大きかったですね。

ー違う業種の方と関わることが多いツナさんだからこそ、知ることのできたことなのかもしれませんね。

まさにその通りです。デザイナーって仕事はたくさんあるけど、一括りになっているなって。身近な人でも、その理解もできないなら、ホームページを閲覧してお問い合わせをいただく人も、同じことだなって。

気づきが得られたことの感謝もあれば、デザイナーって仕事も業種もまだまだ周知も利用もされてないんだなって、ショックな面もありましたね。

ーショックな出来事から、サイトのリニューアルには結びつきにくそうですが…その考え方の転換が実にツナさんらしいと思います。

知られていない・理解されていない現実から、より具現化すること、情報の整理、伝え方を変えることで、知ってもらえるきっかけが広がるかなって。

自分以外の当たり前の現実を知れたことで、自分のこともpear designのことも見つめ直すチャンスをいただき、いろいろな経緯を経て「もっと自分を表現していこう」と前向きになれたのも、ある意味ご縁のおかげだと思います。

千歳の方で良くしてくださる年上の方と食事をしてた時に、そんな話になって。仕事の相談をしていたわけではなかったんですけど、「最近仕事はどんな感じ?忙しいの?」みたいなよくある話の流れから、そんなきっかけをいただくことができて、本当にありがたいですね。

具現化していく

Materialize

ーでは、具体的にサイトをリニューアルする際に、何を軸として構築していったんですか。

独立後からpear designとしてのサイトを開設し、年々お問い合わせ件数も増えて、制作までご契約いただくことも増えていますが、深く知ってもらえるコンテンツづくりと、デザインあることのワクワクや楽しみをリニューアルで表現していきたいと一番に考えました。

ものづくりを通して評価をいただけることも増えて、わたしの制作したものを見て「ぜひ作ってもらいたい」という嬉しいお言葉をたくさんいただくこともでき、自分のものづくりや表現を、pear designのサイトにも表現したり、自分の個性も伝えていけたらと。
自分の個性をもっと表現してもいいんだなって、素直に感じたからこそカタチにしていこうと思いました。

ー今までのサイト制作の経験と、今回のサイトリニューアルでの違いってありますか。

「自分らしさの表現」という軸と、知ってもらうためのサイトづくりっていうリニューアルの目的が、他の案件とはちょっと違うと思います。

ー「自分らしさの表現」「知ってもらうため」の具体的にどんなことをしましたか?

まずは、自分の思考とpear designとしての情報の整理からはじめました。その中で、異業種の人と関わってきた時間、会話の内容も振り返って自分をどう表現していこうかとも考え直しました。デザイナーではあるけど、デザイナーだけでは覚えてもらうことも、差別化も難しい。覚えてもらうことって、ビジネスにおいてすごく重要ですよね。

ユーモアさがあって印象に残ることもあるし、覚えてもらえるなど、ここ数年の経験で得たことをサイトにも活かしてみようって。

それが、わたしと言えば「釣り」と「カレー」だったんです。

ー確かにツナさんと言えば、釣りってイメージが強くて多くの人が同じ意見だと思います。

異業種の人は、わたしを「マグロを釣るデザイナーさん」として覚えてもらえています。

お恥ずかしながら普段の自分も、釣りとカレーのことをいつも考えてるくらい。でも、それがきっかけで、わたしのいう人間の存在を覚えてもらえたり、強く印象に残るみたいでー
自分の好きなものが、仕事でインパクトを与えることができて。そこを活かしたら面白いかも!って。

ただひとつ言いたいのは、カレー好きという部分はまだまだ浸透していませんでした。けど、それくらいマグロを釣る方がインパクトが強すぎるんだなって、今回のことで改めて知りました。

ーその目の付け所が、ある意味ツナさんの個性ですよね。

お客さまに提案する際も「そんなアイデア思いつかなかった」と言ってくださることも多くて、自分の頭から浮かぶアイデアって、自分でもたまにびっくりします。

実際は、自分のことを表現することは今でも苦手で、表現しづらい面が正直あります。でも、表に出したことで、「マグロを釣るデザイナーさん」って覚えてもらえたことが、自分のとっての大きなアイデアの種になりました。

いろいろな出来事も思考を整理したことは、とても大変だったけど「自分らしいって、こういうことかな」って気づきになりました。

ーユーモアな構想がある中で、見た目は洗練されたデザインになっていますが狙いはあるんですか。

狙いという狙いではありませんが、デザインスタジオとしての表現も自分らしいものを選びました。ユーモアがある、釣りをするデザイナーさんでも作られるクオリティはきちんとしてるっていうギャップというか、まじめさは絶対に欲しかった。

サイトを閲覧する時の面白さも表現したかったし、普段の自分らしさっていうのは適切なカタチになっているかなって思います。

今後のビジョン

Future Vision

-無事にサイトのリニューアルを終えて、今のお気持ちはいかがですか?

気持ちで言えば一番にホッとしています。情報の整理もそうだし、自分を表現するってすごく難しかったから。 でも、今の自分を見つめ直したことで、心の深い部分に抱いていた強い想いもフラストレーションも、なにもかも真摯に向き合うこともできたし、作り終えて「やっぱりリニューアルして良かった」と思えています。

ー今後pear designとして、どう活動していきたいですか?

独立後地元の千歳市に住みながらも、わたしの人脈が狭すぎてご依頼はゼロでした。でも数年経って、わたしのことを知ってもらえ、千歳市でのお客さまは徐々に増えてきています。

0→1となって広がっていく嬉しさの一方で、デザインが広く普及しているとは言えないし、その部分に対して痛感していることも事実です。
「デザインがあることで、ビジネスが広がるきっかけとなる」っていう思いは、デザイナーになってから強く感じていることです。デザイナーになって10年以上になりますが、その思いは当時から変わりません。

だからこそ、ビジネスにデザインを活用するという方法をもっと、広がってほしいと思いますし、これは多くのデザイナーさんが感じていることだと思います。

千歳市は2023年から半導体会社であるラピダスの工場建設に伴い、街の雰囲気が徐々に変わり始め、ビジネス面でも変化があり、自治体を主体に動く様子も変化を日々感じています。その中で、デザインが普及する小さなきっかけになったらいいなと思うし、pear designとしても役に立てたらなと考えています。

ー確かに、ビジネスにデザインを活かすって結びつきにくい面ではありますよね。

そうなんです。活用する方法はいっぱいあるのに、直接結びついていないことが残念でなりません。

ーツナさんのインパクトあるアイデアやものづくりが、もっと広がって欲しいなとわたし自身も強く感じています。

そう言っていただけてすごく嬉しいです。とても照れくさいですけど、デザインには目に見える部分と、裏にあるものってたくさんあって。それが、ビジネスで生きるはずなのにって、ずっと思っています。

たくさんの経験や人との関わり、また情報も日々アップデートしているからこそ、お客さまにとって最善なプランニングができているし、そういった自分が少しでも多くの人の役に立ちたいと思うのは、常に感じています

ーpear designとして、今後の目標は「ビジネスにデザインを活かしてもらうこと」ですか?

それは、大きなビジョンのひとつですね。わたしがデザイナーを目指した当初と比べたら、デジタル化も進み、ネットワークの普及も広がっているけど、デザインの利便性や重要性はまだまだ不足しているので、もっと広く活用していただくような立場にもなっていきたいと思っています。

あとはフリーランスになって地元の北海道・千歳市と、ゆかりの地である愛知県を拠点としています。出会いのきっかけを狭めたくないという思いがあっての、2拠点活動を続けています。 フットワークは常に軽く、北海道と愛知だけではなく全国どこでも気兼ねないデザイナーとして、たくさんの方へデザインの面白さはもちろん、伝えることのワクワクや楽しみを一緒に感じていけるパートナーになれたらと思っています。

また、サイトリニューアルがpeardesignを知ってもらえる種まきになったらとも思っています。

ーツナさんのユーモアさをたくさんの方に知ってもらい、pear designの活動がより広がっていくことをわたしも願っています。

これからも、たくさんの方に出会うきっかけを提供していけるように頑張ります。